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終バス
作詞 工工声
次のバスが来るまであと10分もある
きみのことを10分も思える時間だよ

今日あった出来事や明日起こる出来事や
未来の道を照らすヘッドライトみたい

真夜中に抱かれてきみの元へ帰る
愛しいひとときを“降ります”のランプが
見守っているように優しく包むよ…

どれだけ離れた距離だって遠くない
ぼくの終着駅はずっときみだから
きみの心が待ってくれているのなら
いつだって、どんなときだって帰れるよ
あたたかなその隣に

一人、一人、また一人バスを後にする人
僕からしたらそれは見知らぬバス停でも

誰かにとっては始まりでもあって
終わりでもあるようにそれは掛け替えのない
物語の点描で、大切な何かで…

窓の外を流れる景色はきっと
名もないプロローグが映し出されている
何億もの軌跡の礎たちの
僕もその一人になれているのかな
きみまで続くこの道…

23時過ぎ最後のバスを見送って
テールランプが闇の底へと消えていく
街灯の下の凍える影に気がついて
僕はきみのその身体を強く強く強く…
抱きしめた

こんなにも排気ガスが漂っている
街の真ん中できみは笑ってくれた
曇りのない晴れやかな愛に「ただいま」
今日一日全てを包むきみの「おかえり」
あたたかなその隣をずっと続くこの道の
『永遠』という駅まで二人でともに歩もう

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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歌詞タイトル 終バス
公開日 2015/11/09
ジャンル ロック
カテゴリ その他
コメント しっとりとした闇の中に溶けこんでいく、最後のバスの背中には、情緒が刻み込まれている。その日一日の仕事をすべて背負い込んで走り終える。そんなイメージが最終便のバスにはあります。
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