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かかし
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作詞 ほつま |
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服のボタンを
掛け違えても
世界は教えない
必要だとは
言われていても
気持ちは真っ白で──
きっと僕たちも
無償の愛なんて
持っていないんだ
カラスつついて
傷ついてゆく
この心は、
真綿じゃない
『わかる』ことなど
必要ないと
囁いてよ
木偶の坊でも
夢を見させて
形ないもの
求めすぎてて
泣き方を忘れた
『明日』を恐れて
『今』にとらわれ
雨で文字が滲む
そうさ僕たちは
顔すらちゃんと
描いてもらえないよ…
もう夕暮れも
見れないのだ、と
帽子揺れて
秋津飛び立つ
的当てしても
落書きしても
いいよ、だから──
「木偶の坊にも
ここにいさせて」
金色の波は消えて
土色の底が見える
うるさいな、わかってる。
終わりが近いことくらい…
人の形を
真似てはみても
僕らはもう
わかってるんだ
繋ぎ合わせて
生まれた命
かりそめなんだ
空っぽなんだ
だけど──
あの日子供が
僕の隣で
読んだ絵本
覚えているよ
『オズの…何とか』
あれに出てくる、
僕の仲間
あんな風に
なれたらなぁ…
「木偶の坊でも、繋がってたい。」
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