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妖独童子
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| 作詞 ときどめ |
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「もういいかい」
「まだだよ」
「こんにちは」
稲穂 ざわめき道を開ける
色 秘めし月夜 黒塗りの衣 纒いて
「逃げ去る幸せすらもう無い」と 朧夜に唄う
ぽたり 月雫
ああ 産まれ出でしも 人 妖の童と呼び
関わる者 命 壊さると 道行く獣すら 失せて
誰か 我が身に 道逝く我が身に 愛を
「だれかさん」
「こんにちは」
「そら逃げろ」
草木歩む道作りて消ゆる
心 秘めし己が故 絶望の衣 纒いて
「失うもの等 とうにいない」と 暗夜の丘に唄う
ぽたり 涙雨
ああ 産み落とされしも 既に親亡し 我独り
血流るる者 もう この世在らず 道吹く風すら 逃げ去る
誰か 我が身に 散り逝く我が身に 愛を
ああ 時の流れさえも 我見捨てしか 何故が故
陽の光 夜の光さえも この世有るもの 我避けし
誰も 命の鬼火 消ゆる我が身に 瞳向けず
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