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体感温度
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作詞 ピンククジラ |
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地下鉄駅階段を上る あなたの斜め後ろ
煌めきたがりの街の風は 冬のにおいがしてた
「どこに行こうか」 弾んだ声の あなたが振り返る
「どこにだって」と 言えないぼくは その手をただ握った
誰かに触れていることが
こんなに温かいなんて
あなたに触れていることが
こんなにも寂しいなんて
不思議そうにぼくと向かい合う あなたを頷かせる
苦しくなるほど息を止めて 答えを探していた
「今日でさよなら」 遠く離れるわけではないけれど
「奪いに行く」と 言えない心 凍えてしまったから
誰かと隣り合うことを
こんなに望んでいたのに
あなたと隣り合うことが
痛くて ツラくて できない
誰かに触れに行くことが
あなたを忘れるためでも
あなたに触れた温もりを
どうしても思い出すから
「どこに行くの」か 小さな声で あなたが問いかける
どこに行くかも分からないまま その手をただ握った
痛い愛しい温もり
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