|
 |
|
saw
|
| 作詞 かずさ |
|
逆上がりをした校庭の鉄棒で
初めて出来たときの感動は
大したものじゃなかった
友達の歓声も何も聞こえなかった
静かな一瞬が僕にはあった
鉄棒で逆さまになった瞬間だけ
世界が噓をついて見えた
全てが逆さまのこの世界
解ったのはもちろん僕だけ
練習してきた校庭の鉄棒が
初めて見せてくれた感動は
どんなことよりすごかった
青い地面をふんずけて駆け抜けてった
茶色い空が僕の目に飛び込んできた
その世界を見回したその一瞬は
見えたすべたものが全部
僕のものになったのは真実
回ればもちろん終わった
二度と感じることのないあの感覚は
今でも忘れることがないからいい
鉄棒で逆さまになった瞬間だけ
世界が噓をついて見えた
全てが逆さまのこの世界
解ったのはもちろん僕だけ
体の芯に世界があった
僕に見えたのは僕だけの
新しい世界だった
|
|
|
