|
|
|
愚かなる者たちへ
|
作詞 自信と過信は紙一重 |
|
愚かなる者たちへ
いま歓喜の歌を唄おう
愚かなる者たちへ
いま世界の平和を唱えよう
愚かなる者たちへ
いま鋼鉄の羽音を轟かせよう
愚かなる者たちへ
いま勝利の旗のもとに集おう
愚かなる者たちへ
いまこの時代を憂えよう
愚かなる者たちへ
いま正義という権力(ちから)を振りかざそう
愚かなる者たちへ
いまこの一瞬を楽しもう
愚かなる者たちへ
いま全ての過失(あやまち)を償おう
愚かなる者たちへ
いまこの国家(くに)の明日を信じよう
愚かなる者たちへ
いま更なる高台を目指そう
愚かなる者たちへ
いま孤独の陰へ隠れよう
愚かなる者たちへ
いま飽食の耕地に種をまこう
愚かなる者たちへ
いま生誕の地から逃げ出そう
愚かなる者のたちへ
いまフェンスに保護(まも)られたCITYを取り戻そう
愚かなる者たちへ
いま国境なき星空を見上げよう
愚かなる者たちへ
いま操作(つく)られた欺瞞に想いを馳せよう
愚かなる者たちへ
いま誕生(うまれ)し新たなる生命(いのち)を夢見よう
愚かなる者たちへ
いま甘美なる蜜を味わおう
愚かなる者たちへ
いま抉りとられた傷口を舐めあおう
愚かなる者たちへ
いま安らぎの大地を探そう
愚かなる者たちへ
いま狂気なる心を見つめよう
愚かなる者たちへ
いま失意の淵でたたずもう
愚かなる者たちへ
いま似非の愛の手を差し伸べよう
愚かなる者たちへ
いま迷彩の服を脱ぎ捨てよう
愚かなる者たちへ
いま裸体(はだか)になって愛し合おう
愚かなる者たちへ
いま凍える冬の寒さを耐えしのごう
愚かなる者たちへ
いま草木枯れた荒野へ向かおう
愚かなる者たちへ
いま戦火の地をくぐり抜けよう
愚かなる者たちへ
いま果てしなきフリーウェイを疾走(はし)ろう
愚かなる者たちへ
いま愚弄の意味を考えよう
愚かなる者たちへ
いま裏切り者を裁こう
愚かなる者たちへ
いま罪深き性(さが)に抗おう
愚かなる者たちへ
いま不自由なる自由を叫ぼう
愚かなる者たちへ
いま言葉とは無意味なものだと認めよう
愚かなる者たちへ
いま互いの痛手を感じよう
愚かなる者たちへ
いま縛られた心を解き放とう
愚かなる者たちへ
いま貼り付けられたレッテルを引き裂こう
愚かなる者たちへ
いま怒りの刃(やいば)を突きつけよう
愚かなる者たちへ
いま汚(けが)された海に飛び込もう
愚かなる者たちへ
いま無力な自分を蔑もう
愚かなる者たちへ
いま築き上げた象徴を破壊しよう
愚かなる者たちへ
いまくだらないTVニュースを笑おう
愚かなる者たちへ
いまギター抱えてノイズをかき鳴らそう
愚かなる者たちへ
いま長い髪を揺らし踊り続けよう
愚かなる者たちへ
いま一杯の酒に酔いしれよう
愚かなる者たちへ
いま神への祈りを捧げよう
愚かなる者たちへ
いま度重なる歴史を繰り返そう
愚かなる者たちへ
いま賢者の意志に従おう
愚かなる者たちへ
いま仕組まれた罠へと落とされよう
愚かなる者たちへ
いま出口のない迷路を彷徨(さま)よおう
愚かなる者たちへ
いま欲望の渦へ飲みこまれよう
愚かなる者たちへ
いま決して開かぬ扉(ドア)を叩こう
愚かなる者たちへ
いま善なる悪を確かめよう
愚かなる者たちへ
いま仲間たちへ訣別(わかれ)を告げよう
そして親愛なる者たちへ
いま夕陽沈む浜辺を恋人と歩もう
なにもなかったかのように
いま親愛なる愚か者たちへ
|
|
|