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ラジオの魔法
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作詞 ファンタジスタ |
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一人ぼっちの味気ない夜
僕は部屋の隅でしょぼっとうずくまっていた
時に乱暴で 時に理不尽なこの世界に
抗うことも背くことも出来なかった
落ち込む僕に手を差し伸べてくれる
愛しい女性(ひと)はもういない
泣きそうな僕に励ましの言葉をくれる友もいない
そうだね 僕は孤独だね 寂しいね
「さて 寝るか・・・」
捨て台詞のようにそう呟き電気を消し
仰向けに寝ようとしたら何かに頭をぶつけた
痛い! でも何か聴こえる・・・
ぶつけたのはラジオの電源ボタン
軽快な音楽 パーソナリティーのイカしたジョーク
一人ぼっちの部屋の中響き渡った
僕は思わず「クスッ」と笑った
聴いているうちになんだか寂しくなくなってきた
なんだか前向きになってきた
こんなに素敵な笑顔製造機は こんなに身近なとこにあったんだ
時に乱暴で 時に理不尽な世界だけど
明日からちょっと頑張ってみようかな
そっと目をつむり 口角を上げたまま眠りについた
ありがとう ラジオ君
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