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欅坂の途中で
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作詞 条峙 |
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木漏れ日が笑っている午後 穏やかな日々の一ページ
僕は欅坂の途中 あの日に出会ってみたんだ
思い思いに背伸びする草木 果実の重みで垂れる枝
人の気配のない風景に 僕と君は入り込んだ
絡みつく雑草をものともせず走り
不意に飛び出す声が弾み出す
途切れた呼吸に少し間を置いて
何気ない言葉で大笑い
きっとあのときの僕らは「本当」だったと思うよ
そして写真に写る君も「本当」なんだろうね
たぶん僕と君の「本当」が壊れてしまうくらいに
木漏れ日が笑っている午後 穏やかな日々の一ページ
僕は欅坂の途中 あの日に出会ってみたんだ
傾く日差しに焼けていく肌 転んだ拍子に汚れる服
人の気配のない風景を 僕と君は散らかした
自然のバリケードを強引に突破して
泥にまみれた服が輝き出す
言葉を作れない声で喋って
顔を見合わせて大笑い
きっとあのときの僕らは「本当」だったと思うよ
そして今ここにいない君も「本当」なんだろうね
たぶん僕ひとりの「本当」が泣いてしまうくらいに
写真に写る名前も知らない男の人との日々を
君はどんな気持ちで過ごしているのですか?
そんな短い文章を尋ねることもできずに
ひとり高くなった視線でここを歩いているよ
きっとあのときの僕らは「本当」だったと思うよ
そして写真に写る君も「本当」なんだろうね
たぶん僕ひとりの「本当」が壊れてしまうくらいに
木漏れ日が笑っている午後 穏やかな日々の一ページ
僕は欅坂の途中 あの日に出会ってみたんだ
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