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虚無の町
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作詞 条峙 |
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衝動に従って幼い頃遊んだ場所へと車を走らせました
錆び付いて活気を失ってしまった時間が僕を待っていました
ザリガニ釣りを楽しんだ通学路の川は雑草で埋まり
スリルと背徳感を楽しんだレールもボロボロに朽ちていました
※僕が生きた分だけ、この町も歳をとっていました
懐かしさが欲しくてはるばると訪れた故郷には
大人になっていく子供達を引き止められなかった
どうしようもなく惨めな現実があったんです
登下校の時に挨拶を言うことをいつも心がけていました
八百屋さんもパン屋さんもお花屋さんも今では空き地になっていました
息を切らして駆け上がった坂からの眺めも殺風景になり
幾つもの思い出の詰まった校舎も廃墟に変わり果てていました
僕が生きた分だけ、この町も歳をとっていました
知り合いに会ったらどんな話をしようかと考えた
ささやかな期待はものの見事に打ち砕かれて
限りない虚無感に負けそうな僕がいたんです
いきなり会って驚かせようと思っていた実家にも行ってみることにしました
蝉の声が耳に響いて、真夏の昼下がりなのに冷や汗が止まらなくなっていました
※repeat
久しぶりにあった両親は感情の無い人形のような顔をしていました
まるで生きる希望を失ったような___
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