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No Country (It is nobody's country)
作詞 西川 光
空の鳥たちが歌いました。喜びをかみしめるように
「ここは、みんなのもの。みんなで共に暮らしましょう」
 海の魚たちが声をあわせて、たのしげに、
「ここは、みんなのもの。みんなで共に暮らしましょう」
 陸の植物たち、虫たち、動物たちも、踊るように、
「ここは、みんなのもの。みんなで共に暮らしましょう」
 それは美しいハーモニーでした。地球はほほえみました。

 そこへ人間が現れて、怒鳴るように、いいました。
「ここは、俺達のもの。線をひくから、勝手に入るな!」

 そして、瞬く間に、この世界から、たくさんの鳥や魚や花、
 草、森、虫たち、動物たちが姿を消しました……

 あるとき、地球はいいました。
「ここは、みんなのもの。みんなで共に暮らしましょう」

 それでも人間は笑って、いいました。
「お前は、俺達のもの。なまいきいうな!」

 それで地球は黙りました。時が流れて

 飢饉が世界中に広まって、人間たちは言い争いました。
「線などあるか。強いものが勝ちだ」

 あるとき、地球は大きなくしゃみをしました。
 人間という菌が、自然治癒力をうわまわって。

 地震が起き、ありとあらゆるビルがくずれ、大きな津波が
 町を、人を、山を、すべてをのみこみました。

 そして、世界中の原発が爆発しました……。
 そして、核爆弾が、世界中で破裂しました……。

 地獄のような時代がつづいて、とうとう、すべての人間や
 すべての生き物が姿を消しました。

 …………

 …………

 今では 風だけが歌っています。

「ここは、みんなのもの。みんなで共に暮らしましょう」

 すべての生き物が滅んで
 荒れ果てた地球を慈しむように

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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歌詞タイトル No Country (It is nobody's country)
公開日 2011/09/08
ジャンル 詩(ポエム)
カテゴリ 環境問題
コメント これは、いつ歌になるのでしょう。ずうっとあたためてきたものです。けれども、まだ、時が熟成していないのか、ここで止まったまま。

21世紀がモノの執着から離れて、地球となかよく生きてゆける社会。人間同士だけではなくて、すべての生き物たちがなかよく暮らせる世界。平和な世界。

といいつつ、犬の散歩のとき、山でゴミ拾いをするのがやっと。電気を節約する。無駄な浪費はしない。自分が無力であっても、なんかしなくっちゃ。しないより、したほうがましですから。

ちょっとでも、ちょっとでも。

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