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異口動音
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作詞 古閑 |
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言わなくても良いでしょう
いちいち絡んでられないでしょう
どの人々も同じ方角向く中
僕は一人そっぽ向くの
一歩目の方向も
一秒前から違っていたの
せめて1192回目は
色つきになってみたくて
モノクロの手を胸張って挙げて
大きな声で「はい」って叫ぶ
カラーは全員向こう側だよ
誰も振り向かないの常識でしょう
僕は所詮この醜い星に
産まれて来た史上最悪の
醜いとしか言いようがない
いや それ以上に酷い人間です
黒ずんだ明日すら裏切って
膝の擦り傷に貼る絆創膏
何年経っても治らない傷跡
治らせる権利自体が無いだけ
だから ほら 黙ってないで出てってよ
汚れの側に居ちゃ君も汚れてしまう
七色も一色もこの際は
関係ないから帰ってよ
きっと僕の頭の中にある
君のイメージは未だ未完成
まさかとは思うんだけどさ
同じ空間に存在してるだなんて
変な勘違いはしてないよね
ここに居るのは僕だけでいいの
傷だらけは一人だけで済むから
心配は全部捨ててよ
もう煽るだけ 罵るだけ
すでにそれしか僕は要らないよ
他に特に欲しいものなんてない
誰かの嫌いになることが希望
同時に誰かの好きになるのは
逆に大きなリスク伴うもの
裏を返してみれば本当ただの
天って場所からの小さな嫌がらせ
それを避けてきたまま 気づけば幾年も
やっぱり 手にしたいものの名前は目の前に
お前はただこの並ぶ文字の数々を眺めてる
それだけなんだろうな でも覚えていて欲しいのは
これは僕の歌であって お前の歌でもあること
モノクロとカラーの狭間は
どの心臓の中にもあること
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