|
|
|
はつ恋
|
作詞 鳥生 |
|
伝えられない思いとともに 恋は水面をたゆたうでしょうか
笹の小さな舟にのせて 海へと帰ってゆくでしょうか
花が舞うように 面影さがし その横顔に満たされて
これ以上は要らないと 言葉を沈めていた
ふれて ゆれて そばにいたくて
叶わぬ恋ならば 送り火に
託し 焦がれ もうすこしだけ
祈る 夏の夜
染まりつづける紅葉のように あなたも変わってゆくでしょうか
行くあてのないはぐれた蛍 ちいさな光を灯しています
白い月を追いかけるように 並んで歩いた 遠い影
何も言わず うつむくしじま 呼吸を感じてた
ふれて ゆれて 指から伝う
いつか逢えなくなる恋ならば
薄羽に透けゆく彼岸花
香る 秋の風
こころ 秘めて 今はとなりで
きらめく星の海 見ていたい
黒い波が 一夜にあふれる
思い 連れさって
雪が光る朝は
なつかしく あなたの声を思い出すでしょうか
春の息吹 陽だまりの中
いつか 輝いて
ふれて ゆれて そばにいたくて
涙のあとかたも消えるころ
過ぎた季節 うつろわぬ夢
褪せず 見送って
|
|
|