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1人モザグラ
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作詞 紗散 画宮 |
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一番後ろが 私の席で
周りに39の 似た者同士
メガネをかけて 遮ってやれば
みんな39の 黒と白と肌
結構よく聞く 話じゃないか?
「1人ぼっちでは 生きていけない」
かく言う私も その言葉には
タンを吐きかける 側の人間さ
自分なんて ちっぽけで
人間だって 同じだろう
ちょっと勉強 出来るぐらいで
そこの誰かと 何が違うんだ
窓際の赤い色 染め空は流石だね
モザイク越しでも 劣化を見せなくて
今日も帰ってきた 3ケタをへし折って
眩しさの中へ 投げ放つんだ
「どうしたらそんな 出来るんだ」って
隣の誰かが 声をかけてさ
思うことを言って やったつもりさ
「絵しりとり止めて 話を聞けば?」
そいつはずっと 笑い
苦しければ 苦笑い
そうやって自分を 演じたって
見えるモノは 変わらないよ
移り変わる風景 ゲテモノもいいところ
モザイク越しなら 悪酔いしないんだ
それを当たり前に 私は生きてくから
四角いテリトリーから はみ出ないでよ
近づけば 傷ついて
語らえば 傷つけて
「メガネ無いほうが カワイイ」なんて
言わないで 鬱陶しいよ
移り変わる風景 モザイクに覆わせて
いつも通り醜い 現実を否定するよ
白い家を出て 黒い輪郭とすれ違い
そこで私は キミに出くわしたんだ
路上の赤い色 少しずつ広がるが
モザイクが全然 仕事してくれなくて
思考が停止した 私の両の手が
そっとメガネを 取り払ってしまうよ
初めてちゃんと見た そいつの顔は
実は少しも 笑っちゃいなかった
モザイクのない この目に映った
キミが「なにこれ?」と 言った気がした
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