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チリン、チリン
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作詞 syarin |
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何キロも走った 君を乗せた自転車
ピカピカと光る 紺色に落ちたしょっぱい雫
振り返っては笑って 君と言葉を繋いだ
ずっと雲を追い越して このまま風に揺られていよう
やがて髪はなびいて ほら、柔らかな香りを
心の上に優しく落としていく その度に漏れる照れ笑いを
そんなに見ないでくれよ
いつか身長も伸びて 君も重くなったような
泥まみれに汚れた 思い出色に塗られた自転車
並んで肩寄せ合って 二つ夢を混ぜ合わせた
どんな寂しさも涙さえも このまま風に乾かしていよう
やがて体は冷えて でも、小さな温もりが
右手に優しく触れてくれる その度に高鳴る心の音
そんなに耳を澄ますなよ
「疲れた」と泣いて 急に軽くなった自転車
霞んでいく後ろ姿 夕暮れ色に染まったサヨナラ
振り向いてほしいけど 繋いだ言葉は途切れた
このまま星空を待って 時間とか忘れていたかった
いつも照らすオレンジ 映るのは微かな面影
抱きしめた思い出は 腕の隙間から流れていく
今日も髪がなびいてる また、赤い自転車が
僕を追い越していく 愛しい香りを残して遠くなる
止まることもなく 追いつけるはずもなく
綺麗な幻のように
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