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Tシャツ
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作詞 美銀 |
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デートに着て行きたかった 緑のTシャツを見ていた
悲惨な国のドキュメント 子どもが同じのを着ていた
なぞるみたいにぼんやりと ここまで育ったぼくだから
誰も責めない真っ直ぐな 瞳に言葉を失った
ぼくはそこへは行かないし 子どもたちもここへは来ない
同じTシャツ着ながら 地球で、どこかで暮らしてく
結局は誰かの都合で 筋道はぼくらの道じゃなく
笑ってる人間の真下には もがくだけの優しい市民
今をただ生きるしかない 不幸だと思ってるぼくは
明るい君を思いだして ゆっくりと着替えはじめた
街を歩けばエコカーが 出してる排ガスの臭い
瞬間に飛び去る季節 無茶苦茶早過ぎる一日
きっと緑のTシャツを 毎日ぼくは着ないだろう
でもあの子たちは一年通して着てる気がするんだ
度の合ってるメガネ外し 曖昧に全部ぼやけさせ
見たくないことを見ずに ここまで来ちゃったんだなあ
少しだけ近い未来には その国の子どもに笑顔を
豊かとは程遠いぼくだけど 祈りながらわずかな寄付を
君の白くて細い脚は ぼくの幸せを彩って
明るいセカイを保ってる この国もマジ変だけど
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