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Ein Weg
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作詞 早河 涼 |
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あれからずっと
前だけを見て走ってきた
何があっても、ひたすらに
標識もなければ、信号もない
あの日の俺とすれ違った
アイツは逆の方向に向かっていた
俺は前しか見ていない
アイツは後ろしか見ていなかった
「そんなに必死になって、格好悪いね」
そんな呟きが聞こえた気がした
アイツは情け無い顔しながら息を切らせてた
俺は振り向かなかった、背中に視線を感じていたけど
「ざまぁみろ」
口の中だけで呟いたんだ
振り返る安心感
そんな一時のものに溺れていたあの日
前だけを見る不安
一度吹っ切ってしまえばこんなにも
確かめながらビビリまくって
震えながら少しずつ
そんな気の遠くなる日々はいらない
すぐ先が見えなくても
霧かかって道が見えなくても
大きく一歩を
そんな日々でいい
踏み出しちまえば、どうってことはない
もう行くしか無いんだからさ
例えダメだったとしても
それはそれで、かまわない
真っ直ぐ進めなくとも、かまわない
いつしか後ろから、足音が聞こえ始めた
俺は振り向かずに言ったんだ
「なぁ、真っ直ぐに進めているんだろうか?」
答えなんてなくていい
誰にもわかりはしないんだから
最後の最期に振り返ってやろう
そして笑ってやろう
「あぁ、真っ直ぐだったんだ」
ってさ。
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