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もしも
作詞 ●ナタデココ●
夏。わたしは彼に、想いを伝えた。

秋。彼はわたしに、想いを伝えた。

不器用で、気弱で頼りない。

彼はわたしの先輩である。

強がりで、寂しがり屋で男っぽい。

これがわたし。

そんなわたしの想いは届き、

わたしたちは端から見るに付き合っている。

が、学年の壁は想像以上に厚いのだ。

なら同学年なら?それでもきっと、

わたしは何もしないと思う。

きっと彼だって…。

もしも、わたしが猫だったら、

彼の後ろをきっとついていくだろう。

とびきりいい顔して、

触ってくれるのを黙って待つだろう。

飼われたらこっちの望みどうり。

わたしは彼の布団に入って、

最後は暖かく死ぬのだ。

もしも、わたしが鳥だったら、
彼の頭上をぐるぐると飛び回り、

電線にとまりながら

彼のことを思う存分観察するだろう。

そして毎朝歌の練習をするのだ。

彼が心地良い朝を迎えられるために。

みてもらうために。

もしも、わたしが風になったら。

彼にくっついて離れない。いつも隣にいたいから。

彼の頬をかるく滑り、思い出を彼に届けるのだ。

風を感じ、彼が両手を広げるとき、

わたしと逢うときなのだ。

もしも、わたしが空になったら、

彼を小さく見守っている。涙を流すときには、

雨を降らそう。とびきり嬉しいときには、

雲一つ無い空にしてあげよう。

夜、星を見上げて吐息をはくとき、

わたしと彼の呼吸が一つになるときなのだ。

好きの一言じゃ全然足りない。

愛してるじゃ恥ずかしい。だけど、

大好きだと、嘘になる。かもしれない。

好き…って何ですか?
  

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歌詞タイトル もしも
公開日 2010/10/10
ジャンル 詩(ポエム)
カテゴリ 恋愛
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