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黒色(こくしょく)
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作詞 VOLD |
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昨日を睨み、今日を傍観し、明日を望む
朝と夜の狭間に吹き付く痛み
笑みは写真に溺れ
何も無い、そう呟き黒に惑う
自己顕示、堕ちた虫けらは居場所を選ばず
見上げるたびに身を喰らう痛み
耐えられない虚しさに焦がされるたび
意思が黒に削がれる
ああ、全て
希望と言い切ってしまえれば救われるのか?
己を超えはしない理解は
限界の否定にいつしか溶けた
噛み砕き飲む安らぎは
ただ、悲しく
我こそはと唸る需要なき複製が
この姿に被る
見下す様を見下され
唾棄される理想
ああ、全て
絶望と言い切ってしまえれば諦められるのか?
今を変えられはしない不快は
世界の肯定にいつしか裂けた
闇膨れ待つ喜劇に
ただ、渇いて
もう、
眼球には黒色のみが映り込む
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