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抱き締めたくて青くさい歌
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作詞 袋タツアキ |
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あなたの鋭い黒眼が鉄ならいい
ぼくの超高温で朱く鎔(と)けたなら
環状線で二人を射(う)つ星かげや
有象無象の怠惰とその接触に
一本の蛍光色を挿せるだろう
それをうれし涙なんて呼べる冷静は
ぼくらに取って美しすぎる
だから凝り固って錆びてしまっても
恋と命(なづ)けてなんどでも愕(おどろ)きあおう
指紋を五線譜に落とし確かめたい
熟れた協和音など判らなくても
感情論で二人の織る俤(おもかげ)は
予報通りな毎朝をも設色し
一双の追復曲に添えるだろう
それを淡い奇跡なんて呼べる平穏は
ぼくらに取って美しすぎる
だから度重って摩れてしまっても
恋と命けてなんどでも悸(ときめ)きあおう
あなたは今日も日没と対峙して泣き
ぼくに朝を伝えたがる
それをうれし涙なんて呼べる冷静は
ぼくらに取って美しすぎる
だから凝り固って錆びてしまっても
恋と命けてなんどでも愕きあおう
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