|
|
|
「鼓動」
|
作詞 羽楽音 |
|
初めての鼓動は
もっとシンプルで
もっと苦しかった
小さなメダカの心臓は
ダイアモンドとルビーだった
昨日の僕の心臓は
熱したガラスで出来ていた
初めての孤独は
もっとシンプルで
もっと愛しかった
震えるネズミは心臓を
体をつかって響かせていた
昨日の僕は心臓を
一音 一音 研ぎ澄ませてた
忘れてなんかいない
でも
変わりゆく運命だから
命の赤い管
哀しみの青い管
絡み合う
ただひとつの場所
宇宙の始まりと似てる
だから
この世界は
何か
一瞬の鼓動なんだ
僕の中で巡っているのは
進化の法則で
人はいつか 人の形から離れていく
ここはまだ通過点
僕もいつか 僕の形から離れていく
そして僕になる 僕は僕になる
これからの鼓動は
もっと複雑で
もっと切なくなる
巨大なクジラの心臓は
切り離された足跡の唄
明日の僕の心臓は
冷めたガラスの鈴の鳴る音
|
|
|