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身近な言葉
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作詞 青葉巽 |
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1.自分が大好きな人が よく口にしていた言葉
自分ではまだ幼くて 口にするにもか弱かった言葉
教えてもらったわけではなく 勝手に教わった言葉
僕の際や 僕らの誰かに 諭した中の一切れの言葉
自分で生み出したわけではない綺麗な綺麗な言葉
いつからかに始まり使い古されながら磨かれる磨かれる言葉
忘れろと怒鳴られる筋合いのない言葉
忘れろと怒鳴られるようでも忘れたふりで保てる言葉
荒波を分ける船が壊れても海に溺れない言葉
自分がそこで果てたら何分の一かは共に果ててくれる言葉
荒波越えれば収まらず濡れた体を駆け回る言葉
荒波の方から治まれば浚われて忘れるかもしれない言葉
僕が花を添えられ見守られて記憶だけが遺る時一緒に遺ってくれる言葉
遺言状に読みづらく記さなくても誰かが思い当たってくれる言葉
昔いつの時かどんな天気だったか身近に掬い身に付けた言葉
今となってその身近の詳細が分からずにして依然と匂わせてくれる言葉
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