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かざぐるま
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作詞 玖神 サエ |
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くるり 風に廻る縮緬(ちりめん)の羽根
夏の宵 祭に色添えるかざぐるま
ゆらり 水の中に琉金(りゅうきん)の裾
澄まし顔で泳ぐ 切り取られた世界で
境内の石畳で下駄を取られ躓(つまづ)く
私を支えてくれた あなたの笑顔が
夜空の華に重なる
廻る 廻る かざぐるま
私の心を混ぜて
揺れる 揺れる ひらひらと
覚束ない胸の内
ふわり 通り過ぎる切ない香り
蘇る記憶のまま振り返るけれど
ひらり 水の中の琉金のように
人の波に消える 朧げな面影
当たり前の日々と思い込んでた
あの頃の私 あなたの手を
どうして あのとき
放してしまったのだろう
廻る 廻る かざぐるま
言えず呑み込んだ気持ち
揺れる 揺れる ひらひらと
朽ちてゆく この想い
廻る 廻る かざぐるま
私とあなたを隔て
揺れる 揺れる ひらひらと
落ちる花弁(はなびら)のように
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