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水槽
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作詞 こやま はち子 |
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角の路地を抜けて右に曲がる バイタリティーに溢れた足音
乱れる髪も息も もう気にならなくなった
扉を開いたらそこにはいなくて いつもの声がきこえない
いつかのような喧嘩の怒鳴り声
それさえ一部だから 切り捨てることさえままならなくて
低音の音波を身体に受けて
走れ私の両足よ
あなたの笑い声がただ聞いていたくて
ただ 聞いていたくて走る
「どうやって見つけたの?」 そう問うあなたの顔は少しゆがんで
私はいい子だから本当のことは言わなかった
嘘は自分を救ってくれると 私を育てた人はそう教えた
今 最高に活用できてるよ
そびえるビルを見下ろす屋上
私達いま 普通の人達より空に近い場所でおしゃべりしてる
音速の風を身体に染み込ませ
走れ私の両足よ
あなたを引っ張る私の腕は千切れそう
ただ 千切れそうで離せない
このまま終わらせるつもり?
私はあなたがそんなに弱いだなんて 思わなかった
思わなかった
音速の風を身体に染み込ませ
走れ私の両足よ
あなたを引っ張る私の腕は千切れそう
ただ 千切れそうで離せないから
低音の音波を身体に受けて
走れ私の両足よ
あなたの笑い声がただ聞いていたくて
ただ 聞いていたくて走る
ただ 聞きたくて走った
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