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月城
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作詞 N. |
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ここはある丘 夜空に一番近い丘
今夜も君と此処に来て 月城(つきしろ)の建設中
君は赤い星を摘んで 僕は銀の月から欠片を削り取るよ
そしたらこの大鍋に放り込んで沸騰させてね 溶けて溶けて混ざり合う
これが月城の材料 この液体を型に流し込んで 朝日昇るときには固まってるから
一個一個地道に築いてこう 建物は基礎が大事だからね
あぁやっとここまで来た 月城の二階部分は完成 なかなかだ
霊的な美しさを放つ月城の完成まであと僅か 残るは三階だけ
今夜も君と一緒にこの丘で星を摘み 月を削ろう コツコツコツコツ ほら、さぼっちゃ駄目じゃないか
一個一個積み重ねていこう 塵も積もれば何とやら、でしょ
月城にて二人 冷やりとした台座の上
互いに寝そべって抱き合って ねぇ、どうしたい?
此処の窓からは満ちることのない月が見える
あぁやっと完成だね 月城の三階部分もできたし 完璧さ
神秘的な光を放つ月城はもう出来上がった これでいつだって君といっしょ
月城にて二人 冷やりとした台座の上
互いに寝そべって抱き合って なぁ、どうしよう?
此処の窓からは満ちることのない月が見える
……朝日が昇った 横に居るはずの君の頬を撫でようとしたら
何故?君が居ない
この月城の何処を捜しても見つからない 僕は一人ぽっち
昼が過ぎても夜が来ても君は何処かへいったまま かえらないで
月城にて独り 冷やりとした台座の上
一人で寝そべっても寒いだけ どうしたらいい?
月城に包まれながらずっと眠って居たい
月城から独り 冷やりとした夜空見上げ
一人で見ていても虚しいだけ 泣いたら駄目?
此処の窓からは満ちることのない月が見える
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