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そいつは俺を愛した 俺はそいつを愛した
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作詞 袁翠 |
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夢の中で誰かがささやいた。
激しい雨の日だった
なんて言ってるかは
解らなかったが
確かに聞こえるヒトの声
気付いて警戒したものの
気付いて暴れてみたものの
見事にそいつの手の中へ。
なんだか騒がしいな…
誰だよあんたたち
こっちへ迫ってきた
必死で逃げたけど
ドアを開けられない
こっちへ迫ってきた
必死で威嚇したんだが
そいつは笑ってたんだよ
俺を可愛がった
餌をぬくもりを与えたよ
甘えてもいーのかな
泣いてもいーのかな
ダンボールじゃない
そこは暖かい楽園のようだ
天国でもないみたいだ
そいつは暖かくて優しくて
なんだか泣けてきた
…
もうそいつに包まれて
何年になるだろうか
最近足腰が痛いんだ
頭が重い 目の前が良く見えない
もう年なのかな
それでも甘えたよ
泣き続けたんだよ
そいつは俺を心配していた
病院とかいう所へ
連れて行くみたいだ
痛い事されるのかな
いやだなあ。
目が覚めた
誰もいない。
暖かい温もりと餌は
夢だったかと思ったが
目の前には餌とミルク。
夢じゃなかったみたいだ
なんだか世話になったなぁ
お礼がしたいが何も出来ない
なんだが景色が歪んで見えるよ
眠くなってきちゃったよ
俺はまた眠りにつくとするか。
おや?あいつが帰ってきた
こっちへ迫ってくる
悪いが俺はもう寝る事にするよ
起きたらまた逢えるといいな
夢の中,あいつの胸の中。
なんて言ってるかは
解らなかったが
かすかに聞こえる泣いてる声
夢の中.覚めない夢の中
生まれ変わったら
また俺になっても悪くない
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