|
|
|
響く秋
|
作詞 MSHB |
|
夏の騒がしさが過ぎ 透明な風が吹き抜ける
街のケヤキ並木の葉 静かに色づき始めている
一歩林へ踏み出せば やさしい光に包まれて
そこに静かに隠れる 小動物に出会うだろう
今 一片の紅葉が落ちていき
今 その瞬間からホールと化す
この秋と言う 一見気持ちいい
この秋と言う 一見華やかな
この林のオーケストラが
ここで激しくここで必死に
ここで命のクラシックを弾く
月明かりが照らす庭 静まり返る星空の下
落ち葉の絨毯の上 演奏家が集い始める
命のサイクル残す 宿命(=さだめ)に従うかのように
ここにいたその証しを 演奏家が見せるかのように
今 一本の光が落とされて
今 その瞬間から主役と化す
この秋と言う 一見素晴らしい
この秋と言う 一見あでやかな
この庭からオーケストラが
ここで優雅にここで最期の
ここで命のクラシックを弾く
まるで自分がいたことの正しさの証明をするように
今 一度きりのホールで歌う
今 最期をフォルティッシモに飾る
|
|
|