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高校教師の憂鬱
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| 作詞 メリー |
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最近は 朝起きるたびになんとなく
しょんぼりしてしまうよ
生気の無い目をしてひたすら 足を前に出すのだけに専念
そうして職場へ向かう こんな毎日でいいのかなぁ？
「君たち若い者が これからの日本をつくるんだ」
居酒屋で熱を込めて言われたのも 今や遠い昔で
なんとなくあの時は その気になってしまったけど
よくよく考えたら 日本を作るのは僕の教え子たちの話で…
「職員室に着くまでは 厄介なことに巻き込まれませんように」
そんな祈りも空しく
明らかに校則をブッちぎった 髪型が目に付く
禁則事項です
「服装なんかにこだわれる 余裕があるのも
どうせ若いうちだけさ 好きにすれば良いさ」
そう思いつつも
生徒指導のやたらガタイの良い先生が見てるから
一応注意してみせるけど
僕みたいに 絶対の職権でもって 若者を縛ることで
生きがいを得られないような者には 向いてない職だったかな
うん どちらかというと 僕 Ｍだし
「いつも女子高生に囲まれてるなんて天国じゃん」
いつか同窓会で言われたっけ
とんでもない 競うようにスカート短くしてさ
ガキどもが 必死で色気を出そうとしてるくせに
ちょっと目がいっただけで すぐ痴漢扱いしたがるからタチ悪いよ
…まぁ興味がないと言ったら 嘘になるけど
ありがたいことに 生徒の間じゃ 評判は悪くないらしい
とはいえそこまで 良いわけでもないらしい
そんな人気がどうなるってわけじゃないけどさ
やっぱ生きてる以上は 人に好かれていたいよ
幼い息子はまだ 喋れなくて
妻も口に出さないけど きっと僕に不満を持ってる
この職を選んだときから ある程度は覚悟してたけど
実際こうなると けっこうヘコむなぁ
あとちょっとだけ頑張ろう
老後は静かなところで 穏やかに暮らそう
妻の言うことも なるだけ聞いてあげてさ
その頃には君たちにも 分かるよ
大人の苦悩ってもんがさ
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