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岬 あなた
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作詞 メリー |
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時がたてば 忘れるものとおもってた
一年たった今でも なにもかわらず
思い出して 僕は泣いてる
この岬のだけには まだ
元気なあなたが いる気がする
あのとき 僕の腕の中で
死んでゆく あなたを
たしかに 感じてたのに
照れながら はじめて口づけた夏の日も
二人で暮らそうと 抱きしめた約束も
岬だけが見てた
夜の病院をぬけだして
何度も ここへつれていってと せがんだ
夜中のデートがうれしいと
車いすの上で あなたは はしゃいだね
病のこと 悲しそうに笑って見せた 強いあなたも
一度だけ 死にたくないと 顔をうずめて泣きついたことも
岬だけは見てた
―そのとき不意に
風がふき
虫のおと
かきけされ
残ったのは
あなたの笑い声―
あぁ
やっぱり
あなたはここにいたんだ
夢のひととき
僕はたしかに 二人をみた
情けないくらい
しばらく泣いていた
死んでなお あの人は
あんなに幸せそうに 笑ってくれる
岬だけが 二人をみてくれていた
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