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キーウィ
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作詞 メリー |
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銀紙でおおわれた 楽園で
いっぱしに 膨らました体に
いっぱいの 悲しみを隠して
キラキラした目で 空を見てる
いたるところに 光る他人の目玉を
気にして 逃げ回ってるうちに
いろんなものを 退化させてしまってたみたいなんだ
空は 僕が思うより高くて 嫌んなるくらい大きくて
とてもこんな小さな羽に 収まりきりそうにないや
今日も 暴れ風がまるで 笑うかのように 塵を吹きとばしてく
僕はただ 限りなく地面に近い位置で
自由に 飛び回る雲雀を羨んでいるだけ
今大きく旋回して 見えなくなった
僕は知ってる
きっと彼も本当は 太陽なんかに触りたかったんじゃなくて
英雄としてみんなの心に いつまでも残っていたかったんだよ
僕だけは知ってる
空に向けて 高く放った 僕の叫びは
どこまでも清々しく 空しく 遠く鳴って 吸い込まれていく
「可愛らしい鳴き声だ」なんて微笑む人も もういない
僕はただ ゴミに溢れたこの汚れた街で
したたかに生きてく 鴉のようにもなれないんだなぁ
今夕焼けが沈んで 闇夜に消えた
痛みと惨めさを 握り締めて今
屋上への階段を かけ上がる
柵を越え コンクリートを高く蹴って
その瞬間 快い風を感じた
誰が笑ってももう良いや 僕は幸せだ
…でも少しだけ 心が痛いよ
飛べない鳥は 最期の飛翔に
人知れず 涙を流す
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