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夕凪の潮騒
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作詞 愛弓歌 |
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そしてまた僕は夕凪に漣を聞く
その響きはとても心地よく
それはあまりに完璧だったのに
僕は少しだけだけど死にたくなったんだよ
遠く、青と蒼
境目の曖昧な弧は揺れる
単調な波長が
時を止める
近く、白と灰
燻ぶってまた追慕を焦がす
繰り返す季節が
時を止める
あの日この海岸線に吹いた風は
君の髪の香りを解いて
夏の澄んだ音を弾いて
そして今日の夕凪を揺らす
リンクして焦げた夕景に君を描くよ
それはひどく偶像化されて
それはとても鮮やかなセピアで
そしてまた僕は夕凪に漣を聞く
その響きはどうも幻で
淡い未練の具現だったのに
その泡沫は確かに心地く聞こえた
遥か、君と僕
隔てたのは距離だけじゃなくて
繰り返す季節の
時の分も
流れ行く時間軸をなぞる風は
君の愛の香りを乗せて
僕の次の夏を隠して
そして今日の夕凪を揺らす
砂浜を前に座るアスファルト
地平線の遠さに流し込むラムネ
騒ぐとんびにはしゃぐ子供たち
足りないのは君と潮騒と
そしてまた僕は夕凪に漣を聞く
その響きはとても心地よく
それはあまりに完璧だったから
僕は少しだけだけど死にたくなったんだよ
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