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何度目かのエピローグ
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作詞 憂鬱な画家と陽気な庭師 |
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人の形をしたオブジェに絡まった
汚れた子供たちの手
見えないものは 見えないまま
このエピローグに似たものは
何年か前にもう 上映済みさ
頭の中ではテロリストの応酬
銃口に紙幣を詰めて
いらない思想は 増え続ける
このエピローグに似たものは
何年か前にもう 上映済みだ
君と同じだけの罪を背負って
あの船に乗り込もう
似たような結末の映画を
昨日 見たから
ほら 手を離さないで
複製されたラストシーンは
こんなにも美しい
水色のビードロを浮かべる
水色のビードロを浮かべた
甘いジェリービーンズのバスケット
悲劇をまぜて 一冊の絵本に
この場面を切り取って
エンドロールの後に
そっと貼り付けてみたよ
何度目かの終わりでも
忠誠ひとつで溺れしまえば
もう息は出来ないね
冷たいスープに顔をうずめて
僕らは祈った
このフィルムは千切れて
リセットされた世界の朝に
また産み落とされても
君と同じだけの罪を背負って
この船に乗り込んだ
似たような結末の映画を
一人 見ていた
もう 目を逸らせないよ
忘れられたラストシーンには
僕しか映ってない
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