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ほたる火
作詞 こーすけ
ほろ苦い思い出ひとつ どこか奥で震えています 
知らないふり ゆらり ふわり 夏空へ飛ばす

あの曲を耳にするたび あの声を思い出すたび
蘇えってくる 二度と触れられない温もり

日暮れた闇夜に蛍火を頼り
大事な光を失くしてしまった
目を背けずに向き合うべきは いつだって

擦り減った思い出でもなく 不確かな未来でもない
見落としそうな程 素朴な この「今」なのに
千切れそうな二人の糸を 紡いでは その繰り返し
過ぎゆく季節の隅っこで置き去りになりながら


浴衣を見て「これを着たら、大人びて見えるかな」と
袖を通し 笑む君を ついに見ること出来ずに

変わらない夏の日 重なる下駄音
変わってしまった僕のせいですね
夏を鮮やかに染めていたのは いつだって

鳴りやまぬ蝉時雨でも 打ち上がる花びらでも
風鈴の音でもなく 小さな あの笑顔でした
ちっぽけな夏の景色も あの海も夕立さえも
そばにいるだけで その全てが美しかったんだ


都会に埋もれて 離れていく手と手
小さな意地だけ張りあい
二人を戻せる術など知らず
素直になれずに 傷つけあったんだ


本当に大切なのは嘘のような「当たり前」でした
それだけをずっと守れたなら 違っていたのかな

夏の夜に最後の別れ
ほら秋は すぐそこにある

光をくれた この季節に
ありがとうって届きますか

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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歌詞タイトル ほたる火
公開日 2012/08/17
ジャンル その他
カテゴリ
コメント 夏の終わりのうたです
別れの詩です
読んでいただけたら幸いです。
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