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Completion
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作詞 ж聖蝶ж |
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何気なく書いたその絵に
大切な価値を感じた
絵は上手くもないし
下手でもない
そんな絵が輝いて見えた
初めに薄い青で
真っ白な壁に
思いっきり描いたからだろうか?
誰もが止めたその手で
全部を塗り潰してしまったからだろうか?
一度書いてしまえばコッチのもんだと
胸を張って描いたその絵は
俺の行き方をそのまま語ってる気がした
それは凄まじいもので
儚いもの
それでも良かった
その絵が好きだから
その生き方さえも好きになった
どうにかこの手はもう
壁に虜になっている
ご飯も食べず
どうしてかこの絵が描きたいのだ
完成しているのに
完成していないかのように
無駄に青の絵の具を出しながら
描いている俺が好きだった
そう思えば
熱中する事も
無かったわけで
こうやってココまで
俺をカキタテノは
初めてだと気が付いた
もう何日たっただろう?
何度も塗った
たくさんの青の絵の具も
なくなってきた
誰に声かけられても
ずっと口を閉ざして
何も食べずにココに居る俺が
誰なのかも分からなかった
最後にCompletion
完成と濃い青色で書いて
深い眠りについた
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