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つたった温度 離れなくて
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作詞 reddo |
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あなたの体験したこと
私は知らないから
全部わかった気になるのはよすね
体験したのはあなただから
きっと痛みもあなたのものだから
私が感じた痛みよりも
もっともっと鋭いのかもしれないし
ずぅっと前から抱いていて あなたは慣れているのかも知れないね
でも大抵、そういう痛みは
他の人から見たら すんごく痛いんだと思う
驚いたけど 驚いて 涙が出てきて
ああ、私はいま泣くことで 自分の気持ちをショックから守ってるんだ
と思ったら
何の力にもなれていない私にあなたは
泣かないで
と何度作ってきたであろう優しい微笑みで いったね
あれから何度も廊下で会うたびに
やっぱり笑顔がかわいくて
あ、元気?この子ね、この前友達になったんだぁ あのときはありがとう
次 体育なんだ またねぇ
なんて言って
友達と颯爽と駆けていく
私の友達も同じで
あなたのこと素敵な子だねっていってた
でも あなたは抱えたもの フルパワーで走ってたんだよね
落っことさないように
誰かが見つけて 心配しないように
秘密ね ってあの笑顔で
何の力にもなれなくて
何の頼りにもなれなくて
それでもあなたに生きていて欲しいって思うのは
わがままなんだろう
結局自分しか守れない
こんな私の肩を抱いて
抱きしめてくれて
あなたの表情は見えなかった
私の首筋を伝った
あなたのあたたかい粒の温度は
今も消えずに残っているよ
空は どうしようもなく青かった
固まったように動けなくて
あの 涙 忘れない
つらかったんだね
気づかなくてごめんね
あなたがいまどこで
何をしているかわからないんだけど
何を通してでも良いから
あなたが生きてて良かったって
思える瞬間に
たくさん
たくさん
出会えていますように
そして
あの日の私にしてくれたように
あなたを抱きしめてくれている人のそばで
あなたが今も暮らしていますように
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