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水無月
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作詞 reddo |
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あなたが好きだと云っていた歌の歌詞にも 刻まれていた 誕生月
あたしはひどく 勝手に嬉しくて
その文字が眼に焼きついて 剥がれやしない
あたしが嫌いだった 自分が生まれた季節を
雨が降って 陰鬱な気持ちになると嘆いた あたしに
「紫陽花が咲く季節って 僕は好きだけどねぇ」といってのけた あなた
それだけで
自分の季節を好きになれたのなら安いもの
そんな考えをもったことはなかったから
あの日から紫陽花を毎年見かけるたびに
カオが赤くなる自分が居て
ひどく 困った
土の性質で色が変わるってほんとかな
もしそうだったら
あなたの色で
あたしは変わる
そんな日を思い出した あなたとあたしの誕生日
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