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夢料理
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作詞 しろ きさち |
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とっておいた夢をおいしくいただくためには
時間をもとにもどされるのがよろしい。
(新鮮なあのころ)
とっておいた夢をおいしく料理なさるには
そのころのご自分を思い出されるのがよろしい。
(食べたくてしかたのないころ)
保存の効くようで効かない、
それでも保存しなければならない。
夢がとれるのは
だいたいが未熟なころ
だいたいが不器用なころ
だいたいが無知なころ
ああ
今晩もあの家には夢がならぶ
とっておいた夢をおいしくいただくために
今日もあの方はお出かけになられる
さめた夢の煮えたぎるあの場所へ
さめた夢のゆであがるその場所へ
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