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No−Name−
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作詞 美卯 |
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あのお気に入りの場所で君と僕は出逢った
君は海を見て静かにそこに佇んでいた
ひらりと舞う白いワンピースを着ていて
空と同じ色の瞳で僕を見た
初対面なのに何故だか懐かしい感覚に襲われた
「君は誰?君の名前は?」
僕がそう尋ねても君はただ柔らかく微笑むだけ
この場所は特別な場所だった
いつしか ここは君と僕の待ち合わせの場所になっていた
特に約束を交わしていないというのに
君はいつでもここに居て僕を待っていた
No−Name−名もなき君に捧げる歌
心が悲鳴を上げる度に僕は君に会いにきていた
君は いつも何も言わずに黙って僕の歌を聴いてくれた
いつのまにか孤独で冷たい歌は
温かい優しき歌に変わっていた
僕の僅かな心の変化に君はいつでも
すぐに気付いてくれた
その蒼い瞳で僕の心を見透かす
だからこそ 君が僕の唯一の理解者だった
何も言わなくても僕の全てを解ってくれていたから
時折君が明日にでも消えてしまうんじゃないかと
思うときがあるんだよ
空を見上げる度に君と重なってしまう
ー何処か儚げだった君の姿―
そのまま空に溶けてしまうかのように
No−Name−名もなき君に告げる言葉
君が傍にいてくれたから心から笑えるようになったんだよ
君の存在が僕を孤独から救ってくれた
No−Name−名もなき君を愛している
今更気付いたよ 君の存在を
君の名を そして君自身を 僕は初めから知っていた
君はいつでも其処に居て僕を見ててくれたんだね
声を枯らして僕は歌い続けるよ
君の居る世界まで届くようにと僕はこの場所で
歌い続けているよ
君と再び会った時僕はやっと君の名を呼ぶ事が出来る
君の名は…君の名は・・・
「僕の愛した空」
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