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「回想トンネル」
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作詞 souzou |
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46℃のお湯をぶかっけて 煮え切らないインスタントはそよ風の温度
26度の体が全部溶けて 心地よく泳ぐシーンを夢で見たんだ
しょっぱい感動を涙腺に背負い込んで 緩んだ古傷がズキズキ痛むけど
直してくれる包み紙を広げたら 子供のころに戻るのさ
プカプカと走る郷愁列車は 周波数をキャッチ出来ないトンネルを潜り
後ろ向きで歩く無色列車は 失念録の柔らかい部分だけ思い出させたんだ
それは終着駅を降りたとたん 冬の口が半開きで春を吹かせ
ながらながらツクシ伸びて 2度目の桜が深緑に混じる
戻れない気がした手招きに まだ冷たい川を逆走する回想トンネルん中
24時間しかない1日を 飲みすぎのカフェインで起こす東京の空
1.2ミリのニコチンで満たす 黒焦げすすむアパートの壁
しょっぱい重荷を無理に背負い込んで 汚れた瘡蓋がヌルヌル乾かずに
直りかけの絆創膏を剥がしたら 小人のぼくを覆うのさ
ジワジワと進む現実列車は 周波数をキャッチするため電線を探り
前向きで行く青色季節は 未知数の尖る部分だけ鋭くするだけなんだ
そして理想郷は見つからずに 闇の口が全開で鬱を吹かせ
ぐるりぐるりアタマまわり 何度目の乱れが真っ黒に混じる
戻れない気がした手招きに また冷たい水で格闘する乾燥当年ん中
そして迷子石は鳴きだして 僕の口がだだっ開きで唄を吹かせ
がなるがなるマイクつなぎ 幾年目の想いが照明に混じる
戻れない気がした手招きに また触れたい風を創奏する回想トンネルん中
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