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クリームチーズ
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作詞 Dr.Fear |
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スポンジ雲が橙色の歩みをすすめ
沈む太陽へ吸い寄せられる
明かりが灯り始めた無機物の窓枠の中で
僕はクリームチーズと芋を混ぜる
ボールとスプーンが擦れる音は
窓ガラスに跳ね返され
雲と太陽に届くことは無い
暗がり行く空を見つめ
僕は何かに急がされるようにして
芋を押しつぶしてゆく
シュガーをまぶした固体から
チーズの香りが立ち込め
窓枠の隙間から外へ逃げてゆく
雲に染み渡る香りは
太陽の鼻をくすぐって足止めさせる
まだ夜になるのは早いと
太陽に語りかけながら
雲は仲間を連れて窓枠へと
この何でもない毎日が
いつまでも続きますように
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