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歌うたい。
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作詞 高倉 悠久 |
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ただ歌を紡いでく
それだけの作業が
楽しくて仕方ない
ただ音を生み出して
それだけの事なのに
楽しくて仕方ない
―――歌を歌った いつもいつでも
―――歌い終われば 目を瞑ったの
「大好きだよ」、
そんな気持ちも嬉しくて
私は毎日歌ってた
―――「いつからだろう?」
ただ声が枯れていく
それなりの結果は
出した後だから
ただ音を生み出して
それだけの存在意義だから
…仕方ない
―――声が枯れたの いつか昔に
―――使い終わった 声は枯れたの
「大好きだよ」、
そんな言葉は理想の中で
私の心は震えない
―――「どうしてだろう?」
もう歌が歌えない
それだけの価値が
見つからないから
ああ音が消えていく
それだけを恐れていたのに
もう手遅れだよ…
―――歌が死んだの そう永遠に
―――音が壊れて 歌は死んだの
「大好きだよ」、
そんな言葉も嘘に聞こえて
もう歌が歌えない
―――「 」
もう声も聞こえない
そんな機能が
在ったことさえも
君の声も聞こえない
それだけの事が
何でこんな苦しいの?
…嗚呼、、、
―――心が壊れた 私は消えたの
―――最後を迎えて 奇麗に散ったの
「大好きだよ」、
そんな言葉ももう聞こえない
私の心は震えない…
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