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戻らず過ぎ行くこの季節
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作詞 エイ |
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耳にそっと電話を当てる 機械音が返ってくる
これで5度目 同じ動作を一日何回も繰り返す
季節は一巡り 君が「さよなら」を言ってから二度目の落葉
一年中繰り返すのかな?君はきっと いや 絶対 電話番号を変えたんだよな
わかっているよ わかっているよ
そう心で呟きながら体が動いてしまう
リダイヤルして 声が聞けないまま携帯電話を耳から離して
だけどまたアドレス帳を開くんだ
君とのメールはすべて保護しているよ
一緒に撮った真っ赤な紅葉は今も待ち受け画面に
去年と変わらなかった真紅の紅葉
変わったのは隣りが空いているという事
左手に感触がない事 それ以外 何の障害もなく季節は過ぎていく
いつまでこうしているのだろう?
いつまで引きずるのだろう?
自分がわからない 自分って誰?
君を想った自分は地球で一番輝いていて
辺境の星にも光が届いていただろう
だけど…今は…今は…
そうやって毎日思う
そんな時にふと頭を過ぎる
君はいつか結婚するのだろう
左手の薬指と共に輝く生活を送るのだろう
そうして我が身に命を宿すのだろう
何年後?何十年後を考える
その時僕は…僕は…
ドコで何をしているのだろう?
君を想っているのだろうか?
君を追い続けるのだろうか?
君を探すのだろうか?
世界を駆け巡って
その時は何回紅葉が落ちた時だろうか?
どれだけ季節が巡り過ぎるのだろうか?
戻したい戻らないそんな時の中を一人グルグル歩いて過ごすのだろう
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