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ゆらり
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作詞 冬弥 |
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足元ゆらり 今日もおぼつかない
一歩をこの部屋から踏み出して
呟いてぽつり 「朝からさえないな」
私を呼んでいる母の声
思わず逃げ出したくなる衝動を
かばんいっぱいの教科書が引き止める
友達も学校も勉強も
私にとって大切なものだけど
世界がキラリ 輝くような
そんな未来に夢見ることでしか生きられないの
足元がガタリ 崩れてしまったら
私の未来もきっと美しくはいれないはず
傷つくことも 馬鹿らしくなった日
教室の窓から響く声を見つめていた
ただひとつだけ 願いがかなうなら
彼の輝く道を一緒に歩いてみたい
私の指から奏でる愛の言葉を
何度も読み直して今もまだ
勇気がでなかった自分が憎かった
ただ無性に涙があふれてきたのは 結局自分がかわいいから?
世界がグラリ 傾いたら
みんな一緒に壊れてしまえるのに
何もない退屈な毎日にもたらした
彼という不幸を ずっと 抱えていこうと思う
地面にピシャリ 落ちてきた
これが彼の涙だったら 私は・・・
涙がポタリ にじんでいく
黒い服を着た死神に私もつれていってといいたかった
彼が歩む道ならば 輝いていなくてもよかった
私に比べれば よっぽどましだから
でも私は与えられた最後の勇気を
まだ、出せないでいる
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