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ベンチ
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作詞 まー |
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いつもどおりの夕暮れの
いつもの駅
あたしは今までどおり
この駅から家までの道を歩く
違うのはきみがとなりにいないこと
となりで笑ってはくれないこと
どんなに期待しても
きみが駅前のバス停のベンチで待ってくれていることはなくて
きみはいつも
そこのベンチで
すこし生真面目な顔して
あたしにはよくわからない本を読みながら
あたしの帰りを待ってくれていた
あたしに気づいて
いつもの黒いかばんに本をしまって
優しく笑ってくれたね
つないだ手が冷たくって
きみがどれだけあたしのことを待っていてくれたか
触れた瞬間にわかってしまって
いとしさがあふれたんだ
いつものベンチ
きみの場所に
今日も違う人がいるんだ
あたしと同じ電車で帰ってくる
大好きな彼女を見つけて
おかしいぐらい
まぶしい笑顔で笑ってるんだ
なんだか泣けてくるね
あたしが失くしたものは
こんなにも
輝いてたんだね
いつもの帰り道
叶うはずないんだけど
駅を出た瞬間
きみがいつもどおり
待っていてくれないかな
そんな期待してしまう
叶うはずないんだけど
いつものベンチ
いつものきみの姿
いつもの夕焼け
いつもの笑顔
いつもの帰り道
きみがいた帰り道
今はひとり
あたしひとり
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