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鎖ノ絆
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作詞 霧闇 |
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三日月が 蒼く輝く
片膝を 失くした物の
代わりのように
強く 強く 抱きしめる
それは思ったよりも暖かくて
それに貴女を思い出して
景色が、涙で滲んでいく。
精一杯笑って「サヨナラ。」
涙は見せてはいけない
貴女は優しいから きっと 旅立てない
精一杯笑って「サヨナラ。」
涙は孤独と共に流せばいい。
三日月が 儚く消える
朝陽が 突き刺すように
弱い僕を責める
泣くな 泣くな 叱りつける
旅立ちを見送ると決めたろう?
夢を掴むと告げた彼女を
目を閉じた。光が、痛くて。
精一杯笑おうとして、失敗。
弱くなったな
いつから、こんなにも
精一杯笑おうとして、失敗。
あぁ 貴女が旅立った日だね
ジャラリと 貴女がくれたネックレスが
ごとりと 光をつれて床に落ちた
鎖のチェーン、銀色に輝く月。
ほこりをかぶってそれでも輝いてる
「誰が諦めるか」というように輝く
首にかけてみた。 火照った胸が
銀細工に冷やされて 心地いい。
かぶったほこりを、払いのける。
もっと強く輝いて、心が洗われる
ごめんね。手伝うって約束したのにね。
ごめんね。僕は弱すぎたね。もう、終わりだよ
月と共に涙するのは。
朝陽に責められるのは。
もう、終わりだよ
精一杯此処で祈ってるよ
神様なんて
信じてないけど僕には
精一杯此処で願ってるよ
それ以外に
できることなんて、きっと、ないから
精一杯此処で「愛シテルヨ。」
待ち続けるから
もう一度、あなたに触れる日を
精一杯此処で「愛シテルヨ。」
届くことはないだろうけど
愛し続ける限り、僕は強くいられるから。
TVから、聞きなれた声。
笑う貴女の胸元に、ネックレス。
『大切な人とお揃いなんです―――』
ねぇ 朝陽。
いまだけ、泣いてもいいかなぁ?
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