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明日を失った意味
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| 作詞 霧闇 |
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明日はどこかな？ いつかこの手から離れた明日。
あんなにいとおしかったのに あんなに大切だったのに
何でこの手から離してしまったの？
夢があった その夢は明日のもっと向こうにあった
手放しちゃいけなかった 大事な明日
皮がめくれて血まみれになった手
何もないこの手を握り締めすぎた
この血の量だけ 大切だったんだ
〝絶対に離さない〟そう、誇らしげに笑った 旅立ちの日
大嘘つきだね どこに落としてきたんだろう？
大切だっただろう？ 失いたくなかったろう？
なら、何故その手を離したんだ？
痛かったから
重いものを握り続けた手が 悲鳴を上げたから
簡単に説明できるよ。 でも、認めたくないんだ
たったひと時の痛みで
そんな弱さで
これまで背負ってきた大事な物を捨てたなんて。
認めたくないんだ。自分がそんなに弱いなんて。
痛んで疼く 皮のめくれた両手
赤い血が ぼやける
暑い涙で ぼやける
足元にしずくが落ちた
地面にゆっくり吸い込まれていった。
その近くに 小さな花が 咲いていた
この涙でも 君を育てられるのかい？
この血でも 君は育っていけるのかい？
全ての物に意味があるんだ。
涙でさえ花が育つ
血でさえ花は育つ
失った明日にも何か意味があるのかな？
失う怖さを知った
手の痛みも知った。
今度は離さないでいられるだろう。
どんな痛みでも 明日を 夢を失う痛みには
かなわないから だから
今度は明日を探す旅に出よう。
この痛みを知ったから
絶対に探し出せる。
明日を失った意味を、知ったから。
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