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恩知らず
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作詞 冬の馬 |
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俺ある人に恩を知らされた
それは今から10年前
恩も知らんのは 15歳位までやと思っとった
せやけど その人とおうてから 恩知らずは小学に入ったら終わりやて教えてもろた
小学入って 交通事故におうた
そんとき俺はヤンチャやったからもちろん恩なんて知らん
そんとき手術してもうた医者に
お礼も言わんと 退院した俺はあほやった
今は医者なる 勉強しとる
それが俺の あの医者への恩返しや
あんとき医者は
「気にせんでええよ 恩なんて小学ではできん」
と 笑ってくれた
でもちゃうねん
小学では もう恩返しできなあかんねん
あんときの医者は 嘘ついてまで 俺を励ましてくれた
あんときは 恩知らずやったヤンチャも
恩が分かった
せやけど これが 恩なんか?
あんときの 医者に聞きたいなぁ
「俺は 医者になったで これが…」
そう これが
これが
「恩なんか?」
とな そんで
「恩ちゃうんやったら 教えてくれと」
なんか知らんけど涙出てきたなぁ
あんとき 俺が 弱音吐いたとき
俺の頬 ひっぱたいて 目ェ覚ましてくれたなぁ
俺が 帰りたい ゆったとき
俺を 無理やりたたせて
「帰れるか!?」
って怒ってくれたなぁ
やっぱり俺は 恩知らずや
あんときの 医者の病院の 前に立って改めて 思った
そんとき あの医者出てきた
そんで
「ええ 医者になったな」
って一言ゆってくれた
俺は ええ医者なんかとちゃうねんで
俺は 恩知らずの医者やねん
恩知らずの…
改めて 恩知らずやて思た
入院中の時の温かい あの 医者の手が
俺の頭に触れて 改めて…
恩知らず
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