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七夕
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作詞 円 |
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今年あたしは短冊に
こんなお願い事を書きます。
これ以上あの人との距離が縮まりませんように
これ以上あの人に優しくされませんように
もうこれ以上あたしを期待させないで下さい
あなたが誰にでも優しいのは
ずっと前から知っています
その優しさがあたしだけの為にあるわけじゃないのも
知っているはずなのに
ちょっと優しくされただけで
あたしはすぐに期待してしまう
あなたの視線はあたしに向けられていないのに
あたしのすぐ側にいるあの子に向けられたその視線に
気づいているのに
気づいていないフリをするのは結構つらいです
あなたを見ていなければ気づかなかっただろうに
自分が愚かで情けない
あなたに好かれればそんなあたしを
誇りに思えるでしょうか
馬鹿なあたしは期待する事しか知らない
お願いします
あの人があたしを好いてくれますように
お願いします
夢でも良いからあたし自身を誇りに思えますように
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