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ホンモノ?
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作詞 霧闇 |
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本当の思いが、詠えない
そう気づいたとき ナミダが溢れだして
キーボードを打つ手がとまる
泣いてるのを見られるのがいやで
眼を伏せて 手に額を押し付けて
「眠…。」ってつぶやく
今まで 自分の思ったことを
詠っていたつもりだった
今から 何を詠えばいい?
僕が今まで並べた言葉
それは「自分」じゃなくて
自分の「理想」。
文の上だけでカッコつけて
自分を飾る
゛誰だって持ってる。大切なもの。自分 "
僕が詠った言の葉
間違いだった
だって僕はわからない
「自分」が何なのか わからない
残酷な僕 懇願する僕 信念を紡ぐ僕
ドレガホンモノ?
わからない。
認識されないのは この世にないと同じ事
じゃぁ 僕はこの世にない物?
でも 睨む人もいるし 指差す人もいるし
―――微笑みかけてくれる人もいる
それは確かに僕が存在する証拠
ねぇ この詩を紡ぐのは『ホンモノ』?
読み返してみた カッコ―――悪かった
だけど カッコ悪いけど 涙が止まる
ホンモノ、だった
初めて紡げた本当の想い
ねぇ まだ こんな詩が書けるから
僕は僕を詠えるんだって
胸を張ってもいいよね?
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