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嘘
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作詞 久遠凪 |
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誰かが昔言っていた。
「人は死んだら極楽浄土に行ける」と。
フロンとスモッグで汚された
灰色で、重厚な世界。
こんな醜い世界に
人が幸せで居れる世界など、あるはずがない
もしも
あると信じていいのなら
迷わずに引き金を引こう
ゴクラクジョウドへいける、拳銃の引き金を。
一度すべて壊れてしまえば
初めてこの世界が美しいと思えるかもしれない。
烏が空を飛び交い闇で包む。
その日が来るまで
血の雨で消えた幻を見続けよう。
間違えた存在の仕方。
壊れた時計をいつまでも握り締めていた。
過去の贖罪を手探りで探すかのように。
癒され方も知らないくせに
古びた日記帳に何を書き込むというのだろう。
見えないものを見ようとしたって
醜い血を流すだけだろう。
無様な死体をさらけ出し
この世に目に物を見せてやろう。
魑魅魍魎に、人間が蠢いているこの世の中を
破滅させようと計画する。
所詮嘘で出来たこの世界。
この世界が壊れる日まで
罪を受け続けよう。
贖罪を消せるわけじゃないけど
癒されるわけでもないけど
オレは
地獄に旅立つ放浪者。
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