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猫、消えちゃった。
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| 作詞 朱螺 |
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猫、消えちゃった。
それは数年前
雪が降っていた冬のコト
漫画でありがちな電信柱の横に
ポツンっとダンボールがありました
捨て猫ですか、捨て猫ですか
誰かを待っているのですか。
猫は当然、｢にゃー｣しか言えない
でもなんとなぁく判ったよ
君は誰かに拾われるのを待っているよね
猫、猫、捨て猫
ソレはとても可愛い黒猫。
もしも猫が白猫だったら？
僕は黒猫の方が 好きだけどね
ねぇ、猫の名前 ナニにする？
拾っちゃいました、猫
それは痩せてて汚かったです
でも僕は気にしないよ
気にする点は猫の寿命がイツなのか
イツ消えますか、イツ消えますか
イツ僕の前から消えていくのですか。
猫は当然、｢にゃー｣しか言わない
でもなんとなぁく僕の勘が当たりそう
君はもうすぐ消えちゃいそうだね
猫、猫、消えた猫
ソレはとても突然でした
もしも僕の勘が当たってたら？
それはヤダ せっかくできた家族だものね
ねぇ、なんで猫 紅いのさ？
轢かれちゃったのか、猫
それは真っ赤で鉄の匂いがしました
でも僕は泣かないよ
気にする点は猫が消えちゃったこと
死んだ猫、死んだ猫
死んだ理由は車に轢かれたのですか。
猫は当然、なんにも言えなくて
でもなんとなぁく僕は悲しい
だって猫が冷たくなってきてるから
こういうお話があったんだ。
『ある所に一万年生きる亀が居ました
ところが亀は、次の日に死んでしまいました。
なぜでしょう…なんででしょう…
それは、亀が一万年生きた日が今日だったからです』
猫も同じかな。寿命が今日だったのかな。
でも猫、幸せそうだったよね。
猫、猫、冷たい猫
ソレはとても悲しかったです
もしも猫が生き返ったら？
無理だよ 猫は冷たくなってるから
ねぇ、一日だけでも僕と居て良かった？
僕は歩道で冷たくなった猫を抱きながら
猫の代わりに｢にゃー｣と鳴いた
猫、消えちゃった。
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